約700社の指導実績をもつ人事コンサルタントが、賃金制度・人事評価制度の整備や責任等級制度の導入、実力主義・能力主義の導入をサポート。
絶対評価と相対評価とではどちらが正しいのかという質問をよく受けますが、これはどちらかが正しく、どちらかが間違っているという問題ではありません。
会社には、会社目標、部門目標、課目標さらには各社員にまで落とし込まれた目標がありますが、これらの評価はいずれも絶対評価です。目標に対して、どれだけの達成度だったかということですから絶対評価になるわけです。
一方、定期昇給や、賞与の各人別配分の場面では相対評価になります。なぜなら、予選管理といって昇給総額予算や賞与総額予算が決まっているわけですし、また当然、やればやっただけの甲斐があるようにしなければならないからです。
また、昇格昇進の場面でも定員管理といってポストの数は決まっているわけですから相対評価になるわけです。
人事評価を実施する主な場面は、賞与、定期昇給、昇格昇進の3つです。
能力については残念ながら直接評価をすることはできません。したがって、まず、賞与時の成績評価の結果から定期昇給時の能力を評価し、更には、昇格昇進の能力を評価することになります。この意味で、人事評価の出発点となる成績評価制度は非常に重要なのです。
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